サブレ > なぜビズ > 戦略とは?戦術との違い、押さえるべきポイント

戦略とは?戦術との違い、押さえるべきポイント


戦略という言葉を使うと品格が上がる気がします。だから、ビジネスの場ではカッコよく計画を説明する場面で使われます。これから凄いことを成し遂げてやるぜ、感じしますよね。ですがここで問いたい。戦略とは何でしょうか?

世に出ているドキュメント・記事などを見ても、戦略という言葉を適当に使っているシーンをしばしば見かけます。カッコつけたいだけじゃないのかな?そう思える場面はしばしばあります。意味を分かっている人が圧倒的に少ない単語だと思うのです。逆に言うと、それが分かるとビジネスパーソンとして相当に強い。瞬間的な強さではなく、長期的に強くなります。

じゃあ結局、戦略って何なのか?それを確認してみましょう。

戦略とは

ポジティブに言うと

本質的には、リソースの配分です。リソースとはヒト・モノ・カネです。

必要にあわせていくらでも人をアサインできて、物資も潤沢、使えるお金も無限大なら、思いついたことを全て完遂できます。ですが、どの規模の企業であれど、それは無理でしょう。また無尽蔵にヒト・モノ・カネを消費できる環境にあったとして、その結果赤字を垂れ流していいいか?

だから、何を・いつやるのか、どのくらいやるのか。それを予め決めましょう。ということ。それが戦略を立てる意味です。

ネガティブに言うと

戦略を立てると実感します。リソースの配分と結果的に同じことですが言葉として押さえておきたい意味は、やらないことを決めることです。

リソースを配分するということは、全ての取り組みを均等にやるという意味ではありません。重点取組と非重点取組を分け、重点取組にはヒトもモノもカネも潤沢に透過する。逆もまた然り。

戦略と戦術との違い

ビジネス上で戦略の話をすると、戦術という単語が併せて出てきます。そして、その違いを意識せずに話が進んでしまうことが多くあります。途中ではたと疑問に思うはずです。「戦略と戦術って何が違うのか?」と。

シンプルに言ってしまうと、以下のようになります。

  • 戦略=リソースをいつどう配分するか?
  • 戦術=配分されリソースで何をするか?

戦略によってリソースを配分するということは、一定の方針を示すということでもあります。その方針に則って、いつ・何を・どうやって満たすか?具体的な計画が戦術づくりです。

戦略の立て方

この領域は参考になる書籍も多いので、ご自身のフェーズ(領域・習熟度)にあわせて学習されることをおすすめします。ここでは敢えて、簡単な言葉でお伝えします。

自分達は何者か?

ビジョン・ミッション策定にあたる部分です。基本はいちど固まったら滅多なことでは変えません。そもそも自分達の会社は何をするために存在しているのか?どんな未来を創りたいと考えているのか?ここを明確にせずして、良い戦略は立てられません。これが無いと、八百屋がITコンサルをすると言い出すようなことを許容してしまいます。(そんな突き抜けた個人がいたら面白いですが)

どの市場・マーケットに身をおいているか?

ちょっとずつ具体的なビジネスプランに近づいていきます。自分達のやりたいこと、創りたい未来はどの市場に属する内容か?を示しましょう。この問いは、半分には自分達の意思を宣言することでもありますが、もう半分には適切な分析範囲を決めることでもあります。基本は自分達がどう思っているのかを示せば良く、自由に定義できます。しかし、その定義の仕方を誤ると戦術を遂行する段階で落とし穴にハマることもあります。

その市場を知る

知彼知己者百戦不殆
(敵を知り己を知らば百戦危うからず)
新訂 孫子 (岩波文庫)

まさにこの言葉どおり頑張ります。ビジネスは戦争ではないので、敵という部分は少し読み換える必要はあります。その市場において知るべき相手は、顧客・競合・サプライヤー(仕入先)・代替品です。それらをよく見ないと、自分達の強みと弱み、得意なことと不得意なことが分かりません。注意点としては、「今」だけをみないこと。過去:なぜ今の状態が出来上がっているのか?未来:この後それぞれの相手はどう変化していくのか?皆、日々変わるのです。

強みを活かし、競合と違う形で顧客に喜んでもらう

市場環境と、市場における自社の立ち位置が分かると、ふたつの問に答えられます。

  1. 顧客は何を購買時に重要にしているか?
  2. 自分達は他と比べて何を強みとして提供できるか?

1.がKBF(Key Buying Factor)、2.が差別化要素のことです。この2つをくっつけます。いかにして、顧客の重要視するポイントを、強みを活かしながら提供するか?そのための方針をつくります。弱みを消す取組も大事ですが、市場で生き延びるための必要最小限に考えましょう。強みのないものを市場に提供しても顧客の喜びは得られません。

リソースを配分する

あとはこれまで宣言したこと、調べたこと、考えたことをリソースの配分という形で示すだけです。とはいっても簡単な作業ではありませんが・・・。何の取組にどの程度のリソースをかけるか?ある程度抽象的に示します。注意点は、未来のリソースです。調達できそうな資金、採用する人材、買えるもの。いつまでに得て、どう使うのかも考えましょう。

ここまでできれば、次は具体的な戦術づくりに入っていきます。

戦略づくりの注意点

矛盾禁止

ビジョン・ミッションから配分されたリソースまで、つながっていないとおかしい。そこに矛盾があるとしたら、要見直しです。戦略は策定することより実行することが圧倒的に大切です。だから、精緻に策定することにこだわる必要はありません。多少具体的な情報が不足していたり、方針がアバウトでも走り出すことは良いことだと思います。(とくに一歩目は)アバウトでもいいけど、矛盾は避けましょう。というメッセージです。

矛盾があると、戦略を示される側の従業員が理解できず、腹落ちせぬまま実行に進んでしまいます。そうすると徹底度や精度が下がり、良い成果が出づらくなります。

目標

戦略・戦術とは別のものです。ですが、セットで示しましょう。考える順番は以下の通りです。

  1. この戦略を実現するには、いつまでにどのような状態を創る必要があるか?
  2. その状態を数値で示すことが出来るか?
  3. 何の数値を、どの程度積み上げればその状態は満たしているか?

となります。決して数値の達成を目的や目標においてはいけません。手段の目的化となり、自分達が何のために日々頑張っているのか分からなくなります。

ガントチャート・予定表

これらは戦術策定すると出来上がるものです。戦略と戦術をともに記載する「事業計画書」には存在するかもしれませんが、それは戦術部分を説明する資料であるはずです。

おすすめ本

https://www.narubiz.com/books/strategy-2/

こちらにまとめています。ぜひ御覧ください。

おまけ:ビジネス戦略ではないけど良書

キングダム

戦略であふれている名作です。敵の戦力と自分たちの戦力を比較し、強みを最大限に活かすためのリソース配分、戦術を定め、さらに配下の心を高ぶらせ実行精度を最大階する。勉強になります。ビジネスに置き換えて読めれば、相当参考になります。

 

なぜビズのその他記事はこちら

タスク管理|すぐやるべきか?期限さえ守ればいいか?


仕事をしていると出会う2大価値観。タスク即完了派と期限活用派。即完了派は「自分のタスクはその日のうちにやる、終わったら帰る」という考え方。期限活用派は「今日やらなくてはいけないことだけをやり、明日でいいものは明日やる」と…続きはこちら

マネジメント3つのコツ 新人マネージャー/マネジメント初心者むけ


今までの成果や貢献を認められ、はじめてマネージャーになる。嬉しい気持ちとともに、新たなプレッシャーを抱えることにもなるのでしょう。「部下」が出来るのです。「部下」のマネジメントは、これまでのやり方で通すと必ずといっていい…続きはこちら

アルバイトやインターンをマネジメントするときに押さえるべきこと


学生、主婦、フリーター、シニア。アルバイトやインターンで働く人のマネジメントは、根本的には正社員と同じかもしれませんが、気にすべきポイントが違ってきます。正社員と全く同じマネジメントをすると、心が離れて早期離職につながり…続きはこちら

 

なぜビズの記事一覧へ

 
   

サブレblogの最新記事はこちら

プライシング/値決めで押さえるべきポイント


プライシング

新しい商品をリリースする時、いくらで売れば良いのか見当もつかないケースがあります。できるだけ高く売りたいけど、売れなきゃ困る。安くすれば売れるかもしれないけど、実は安いことによって売れなかったり、売れたとしても利益が全然…続きはこちら

Voice Of Customer -新規事業/ビジネスで顧客の声を聴く方法-


新しいビジネスを始めるけど顧客の意見が分からない。いいアイデアを思いついたけど話せる誰かがいない。そんな場面、ありませんか?顧客の候補となる人から意見をもらい、ビジネスアイデア・作った商品をブラッシュアップしたほうが良い…続きはこちら

タスク管理|すぐやるべきか?期限さえ守ればいいか?


仕事をしていると出会う2大価値観。タスク即完了派と期限活用派。即完了派は「自分のタスクはその日のうちにやる、終わったら帰る」という考え方。期限活用派は「今日やらなくてはいけないことだけをやり、明日でいいものは明日やる」と…続きはこちら

Contact

partTimeCMO・oneDayCMOのご依頼や資料請求、ブログへのご質問など