モチベーションの上げ方・上がらないとき、上げたいときの管理方法
- 公開日:2017/11/20
- 最終更新日:2019/01/19
- category:なぜビズ
- keyword:モチベーション, モチベーションマネジメント
マンガ・アニメのように気合を入れることでモチベーションが上がるとか戦闘力が倍増するとか、そんなことはありません。しかし、モチベーションをある程度自分でコントロールすることは可能です。今まで毎回大きく落ち込んでいた・他人に八つ当たりをしてしまっていた場面で、少し知識を足せばその度合いを軽減することは可能です。また、他人のモチベーションマネジメントに課題のある方も多いと思いますが、他人のモチベーションになるとなおのこと出来ることは限られています。ですが、他人が出来ることとして、下げないようにすることは出来ます。
モチベーションという議論を本質では無い、下らないといって切り捨てる経営者などもいます。その人の言わんとすることも分かります。とはいえ、切り口として見逃せない要素であることは間違いありません。以下、モチベーションを管理するための知識・方法を並べてみます。
その前に1点、ストレスについて認識をすりあわせましょう。
ストレスとは
モチベーションの話をするにあたりセットになってくるのがストレスです。ストレスって、どういう時に発生するのでしょうか?他人から怒られたとき、計画が狂ったとき、近くの人の理解できない振る舞い…。色々な場面があります。ですが、シンプルにまとめてしまうと、
ストレス=起こった事実が自分の事前に期待した状態よりも悪かった場合に発生する心の負担
「こうなったらいいな」「きっとああなるはずだ」という期待を誰しもがどの行動にも持っています。その期待を下回ったときの残念な気持ち。それがストレスです。モチベーションを管理するにあたって、ストレスの発生回数と発生量をどうコントロールするのか?はとても重要な課題ですし、またモチベーション管理とはストレスとの付き合い方と言い換えてもいいかもしれません。
自分のモチベーションを管理する
端的にいってしまうと、自分の行動で変えられることと変えられないことを分けて考えましょう、ということに尽きます。それぞれ、考えてみましょう。先に変えられないことを確認し、それを踏まえ変えられることを考えてみましょう。
自分の行動では変えられないこと
自分じゃ変えられないことってありますか?と言うと色々思いつきませんか?
- 天気
- 過去
など、色々ありますが、おもに3つのグループに分かれるのではないかと思います。
- 自然現象
- 時間の流れ
- 他人
他人というのがポイント。とくに本質に近いほど難しいことでしょう。例えば「あの人は目標に対するコミットが足りない!」と憤って本人にその改善を要求したところで、よっぽど本人のニーズと重ならない限りは動きません。むしろ信頼関係が損なわれるのが関の山でしょう。「お前のモチベーションが低いから上げてくれ!」これ、言っただけで上げてくれる人がいたらすごいですね。他人の行動についても、表面的に取る行動を変えさせることは出来るかもしれませんが、腹落ちした上で行動させることの難易度は低くないですよね。
残りは誰しも頭で分かっていることでしょう。天気・地殻の変動・地形などを変えられないし、過去を変更することもできません。どちらもテクノロジーの進み方次第では変えうるものになりますが、いずれにせよ少し先の話です。
自分の行動で変えられること
- 自分の行動
それだけです。行動の結果として変わることはたくさんあります。先程、時間の流れは変えられないと表現しましたが、未来は変えられます。流れの“乗り方”は自分で考え自分で変えられるのです。その結果、他人が変わってくれることもあります。今まではいらぬ気を遣って言えなかったことを言ってみた。そうしたら相手は快く受け入れてくれた。話し合ったら理解してくれた。普通によく見かける光景ですよね。
自分の行動で変えられる対象に、納得できない「ルールや制度」も当てはまります。特に大きな組織になればなるほど、その難易度が高いとは思います。大変ですよね。ですが、巻き込むべき人に働きかけ、理解を促し、正しい手続きを踏めば変えられます。繰り返しますが、大きな組織になればなるほど難しいのは事実です。例えば、国の法律を変えるとなると相当に大きな情熱と労力をかけなくてはいけないでしょう。そうすると自分の行動でできることは、それでも変えるか、受け入れるか、他の方法で(適法に)折り合いをつけるか。組織に属している人であれば、その組織から自分が退くのも一つの行動です。
自分の行動で変えられることの中で最も効果的なのが、期待値です。ストレスの定義をここで思い出します。自分が事前に期待した状態と現実が悪い方向に違うとき発生する。ということは、期待を現実に近づければいいのです。ちょっと考えるだけ。目の前の相手に「こんなことしてもらいたいな、ああしてほしいな」、という期待をするけど、「まてよ」、と。「自分は相手に対して何をしてあげたことがあったっけ?実際に期待通りのことが起きる確率ってどんなもの?実際のところはこんなもんじゃないか。」事前に一歩踏みとどまって考えるだけです。これは決して悲観的になれということではありません。悲観的になる人は、まだ他人に頼りすぎです。自分が何も行動しないのに他の人が良いことをもたらすわけがありません。また、難しいチャレンジをするなというものでもありません。難しいチャレンジなら、事前に色々な期待を調整しておきましょう、もしくは様々なトラブルが次から次にやってくることこそチャレンジの醍醐味だと自覚しましょう。
まとめ
つまるところ、自分がどう考え、どう行動するかで自分のモチベーションはどうにでも変わるということです。分かっていても不安で行動できないこと・ものは多いですよね。その時は、不安な自分を受け入れてください。そんな自分の性質も急には変わりません。受け入れた上で、じゃあどうするか、と考えてみませんか?